市政報告[2015年11月]

横浜市会第3回定例会報告

第3回市会定例会は9月8日から開催され、一般議案46件、予算議案2件を可決し、併せて平成26年度決算議案を認定し、10月21日に閉会しました。可決された一般議案の中には以下の議案があります。

マイナンバー制度について

マイナンバー制度の導入趣旨は「国民の利便性の向上」がその一つであり、、住民票を有する全ての国民に1人12桁の番号を付して、社会保障・税・災害対策の分野で効率的に個人情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するためのもので、横浜市でも平成28年1月1日より実施されます。
この制度は、行政事務を効率化するとともに、市民の利便性を高め、公平かつ公正な社会を実現すると言われています。
しかし、その利用範囲を広げていくと、個人情報が外部に漏れるのではないか、他人のマイナンバーでなりすましが起きるのではないか、また行き過ぎた一括管理となる恐れがあるなどの懸念の声も多く聞かれます。
こうした議論のあるマイナンバー制度を安心・安全に利用していくためには、制度面とシステム面の両方から個人情報を保護するための措置が大変重要であるため、私は、今後も横浜市に対し、万全なセキュリティ対策を講ずるよう求めてまいります。

サービス付高齢者向け住宅について

横浜市は2020年には、人口の3分の1が65歳以上という超高齢化社会となります。そこでは、高齢者が安心して生活できる住居が確保されなければなりません。このため、横浜市ではバリアフリー化された住居空間で医療・介護のサービスが受けられる高齢者住宅について固定資産税を3分の1にする措置を講じています。今回議案に提出された税制改正ではこうした軽減措置を2年間延長することとなりました。
しかし私は、特別養護老人ホームや介護施設の数が足りていない現状をみても、さらに一歩進めて課税割合を下げ、高齢者向け住宅の供給を促進することが必要であると提言しています。

平成26年度決算議案について

26年度一般会計の決算は、歳入決算額1兆4413億円、歳出決算額1兆4246億円となり、27年度に繰り越すべき財源137億円を除いても実質収支は30億円の黒字となりました。
これは、企業収益の回復基調を反映し、法人市民税が増となる一方、家屋の新築などによる固定資産税・都市計画税が増となったことなどから、市税収入は全体で対前年度1.8%のプラスとなり、2年連続の増収となりました。
また、「一般会計が対応する借入金残高」は、中期4カ年計画で揚げた「29年度末までに3兆2000億円以下に縮減」の目標に向けて、前年度に比べ、656億円の縮減を図り、3兆2725億円となりました。

平成26年度決算特別委員会報告

今年度の決算特別委員会局別審査において、私は、教育委員会事務局とこども青少年局に対し民主党市会議員団を代表して質問致しました。
その内容は以下の通りです。

1. 教育委員会事務局に対して

  • 横浜市教育振興基本計画では「国際社会で活躍できる人材の育成」を重点取り組み事項として位置付け、平成20年度から横浜らしい英語教育を推進していますので、その進捗状況を問い、今後の市立小中学校における英語教育の質の確保及び充実を求めました。
  • 近年就労や結婚を機に日本に移住や長期滞在する外国人数は増加し、本市でも11か国約8万人の外国人が暮らしています。このうち8000人を超える児童が市立の小中学校に在籍し、日常生活及び学校生活を送る上で、多くの支障が生じており、日本語指導が必要な差し迫った状況にあります。
    こうした児童は、今後も増加傾向にあることから、今後の支援のあり方や日本語指導のシステムの強化などを求めました。
  • 施設数や教室が不足していると言われている障害児の通う特別支援学校について現状と今後の方向性について質問しました。
    その中で特に、この度廃校予定とされた港北区内にある肢体不自由特別支援学校の北綱島特別支援学校について、現在80名以上の在籍があり、重度障害のため遠距離通学が不可能な児童生徒がいる状況から、廃校予定を再検討することを強く要望しました。
  • その他
    • 教職員が子どもと向き合える時間の確保
    • 既存学校の老朽化への対応などについて質問しました。

2. こども青少年局に対して

長崎の赤ちゃん受け入れ施設を視察

  • 横浜市の26年度の児童虐待の相談・通告受理件数は前年度比、298件増加の4507件となりました。この数値は過去最多であり深刻な状況であることから、子どもを守るための一時保護の状況や児童養護施設及びファミリーホームの養育環境について審査し、本市の今後の「社会的養護」の推進について強く提言しました。
  • 現在、保育所の整備と共に保育士の確保が問題となっていますので、本市における保育士確保の取り組みの内容を審議し、保育の質の向上に向けた支援制度の充実、研修制度の導入・定着について提言しました。
    子ども・子育て支援新制度では、社会保障・税一体改革の一つとして、幼児期の教育・保育を担う事業者の安定運営が期待されています。しかし、補助額が増えた一方、申請時の事務手続きの複雑化や運営開始時の資金繰りが厳しいとの声があるため、新制度へ移管のための支援や事務の簡素化を要望しました。
  • 「放課後児童クラブ」は子ども・子育て支援新制度がスタートし、対象児童が3年生までから全小学生(1年生~6年生)に拡大され、施設の床面積についても基準が設けられました。
    今後、平成31年度末までに移行することになりますが、26年度はほとんど進んでいないため、行政の一層の支援が必要であることを確認し、取り組みの強化を求めました。
  • その他
    • 地域における親子の居場所の充実
    • 地域医療センター利用児童への小学校入学に向けた支援
    • 困難を抱えた若者の支援などについて質問しました。

市長へ28年度予算要望・提言書を提出

民主党横浜市会議員団は今年6月より市内各種団体や地元の皆様と親しく対話を行い、その際多くの貴重なご意見・ご要望をいただきました。そうした声を市政にいかに反映させるかと団内において議論を重ね、28年度予算に対する以下の要望・提言としてまとめこの度、市長に提出しました。

重点項目(12項目)

  1. 効率的・効果的な予算配分
  2. 山下ふ頭再開発の事業化推進
  3. 公契約条例の制定
  4. 国際戦略総合特区の活用
  5. 保育行政のあり方について
  6. 小児医療費の医療費助成
  7. 産科医療の充実
  8. 地域包括ケアシステムの充実
  9. 介護人材の確保
  10. 市営地下鉄3号線の延伸
  11. 栄養バランスのとれた温もりのある中学校昼食の実現
  12. 学校配当予算の増額

港北区の予算要望・提言(13項目)

  1. 34万区民に1館しかない図書館を少しでも多くの区民が利用できるよう検討すること。また、2館目についても検討すること。
  2. 新綱島駅の設置を中心とした綱島東口再開発については、今後も地域の関係者と十分協議を重ね、推進すること。
  3. 東部方面線における日吉駅付近の合流線路については、現在使用されている交通道路が交差するため、地域の交通利便性に支障を来すことのないよう整備すること。
  4. 港北区内、特に日吉・綱島周辺地域の小・中学校は在籍児童生徒が多くなり過ぎ教育活動にも支障を来しているため、小・中学校の早期増築・新設も検討し、改善を図ること。
  5. JR横浜線新横浜駅は、利用者も増加していることから、新横浜1丁目方面にアクセスする西改札口の新設についてJR東日本に引続き働きかけること。
  6. 毎年区民要望が多いスポーツ施設の整備及び利用に向けて、局間連携を図り努力すること。
  7. 区内主要駅付近の放置自転車対策として、サイクルツリー(立体式自転車駐車施設)の設置に向けてさらに検討を行うこと。(特に日吉・菊名)
  8. 区内の喫煙禁止地区の拡大について、要望の多い日吉駅・綱島駅周辺も加えるよう検討すること。日吉駅周辺については、まずは美化推進重点地区に指定すること。
  9. 菊名池について、市民グループとも連携し、生物多様性の観点からまずは外来生物の実態調査をすること。その後、生態系の復元のモデルとなる取り組みを進めること。
  10. 新横浜駅南部の街づくりについては、住民参加や情報公開を積極的に行い、都市機能と住環境のバランスのとれた街づくりを目指すこと。
  11. 遅れている小机駅南口駅前広場の整備について、地権者と交渉を進め、早期に進めること。
  12. 人口増を続けている港北区においては、区内の都市計画道路の早期整備を行うこと。
  13. 整備の遅れている宮内新横浜線については、予算確保、用地取得を進め、何としても平成30年度完成を目指すこと。

続報 子宮頸がん予防ワクチン接種後の健康被害者への
支援について

子宮頸がん予防ワクチン接種後の健康被害については、これまでにも数回にわたり当コラムにおいて同ワクチンの接種後の発症について、全国に先駆けて昨年6月より横浜市が支援を行ってきたという事実と経緯を報告してきました。この度、横浜市に続き、神奈川県など全国的に支援をする自治体の働きもあり、国としても「健康被害救済」と「治療法等の調査研究」をすることになりました。
横浜市としては、今後も引き続き、医療相談や生活相談の個々に対する対応を行って行きますが、もちろん国による救済が始まったことは、大きな前進と受け止めております。私達民主党の女性議員団が厚生労働省の担当者に実態を請えに行ってから2年が過ぎましたが、やっとここまで前進しました。しかし、現在も任意ではありますが、まだワクチンの接種が行われていることから、今後も諸経過について注視してまいります。

過去の市政報告

後援会会員募集中

  • お知り合いの方をご紹介ください。一人でも多くの人に「川口たまえ」を知ってもらうためにご協力をお願いします。
  • 会員には、市会報告、イベント案内等を送付致します。
  • 会費無料!

ご連絡はこちらから